医薬保健学域長 ご挨拶

「医学展の開催にあたりまして」

今年も、金沢大学医薬保健学域の学生が丹念を込めて企画、運営、実行します医学展の開催にあたり、一言、申し上げます。

 医学や医療の進歩は目覚ましいところがあり、一般の方には分かりづらいこともあります。これを市民目線でなるべく身近なものに感じてもらおうと学生が懸命の努力と工夫をするという、正しく地元の人だけではなく、市民や県民のための博覧会並みの行事となっております。毎年、好評な健康診断ブースなどに加え、今年は○○○○の展示などがあり、最新の技術を用いた先進的な医療を「体験」することもできます。
 これは目下、わが国はSociety 5.0という革新的な社会に突入したことを感じて頂こうとすることですが、思えば、私が学生の頃、医学展での展示をする機会があり、医学展史上、初めてPCを用いて栄養診断をするという画期的な展示をしました。それがちょうどSociety 4.0であったわけです(Society 1.0, 2.0, 3.0はそれぞれ、人類の狩猟社会、農耕社会、産業社会です)ですので、時代の進歩を感じないわけにはいきません。とは言うものの技術だけではなく、「医の心」は最も重要なことですので、学生は医学展という奉仕を通じてこのことも示してくれるものと期待しております。

金沢大学医薬保健学域・研究域長 中村 裕之