実行委員長ご挨拶
医学展2018実行委員長 白石裕紀
難解で理解しがたいと思われがちな医学の世界をより身近に感じてもらい興味を持っていただく学園祭、それが医学展です。医学展の歴史は古く1952年にさかのぼり、開催の難しさから途絶えることがありましたが今年で連続開催13年目となります。
今年のテーマは「line」に決まり、そこには、今までバラバラだった医学的知識の集合や現在と未来の健康志向、地域の方々と医学生の関係といった点と点が「line」になることを願いました。この文化祭を通して子供たちには将来を考えるきっかけを与えられることでしょう。大人の方には健康を見つめ、自分のことをもっと知る機会が得られることでしょう。学生ならではの視点で切り込んだ医学の世界をぜひ体験していただきたいです。
例えばお医者さん体験ブースでは、普段病院で行われている各種検査や外科的な手技を、来場した皆さん全員に体験してもらいます。心臓の音や肺の音を聞いてもらうのはもちろんのこと、心臓や胎児エコー、胃カメラや模擬手術の見学だってできちゃいます。このような普段できない経験ができるのはもちろんここだけです。さらにドラマ「ブラックペアン」でも話題になった手術ロボットの展示や、大人気医療漫画「コウノドリ」との原画展示コラボも実現しました。今年はやって楽しい見て楽しいブースに仕上がっております。
人体迷路ブースでは自分が食べ物になったつもりで消化管へ旅立ちます。クイズやアトラクションをクリアしたり、迷路を冒険するなかで、消化管の仕組みについて楽しく学ぶことができます。毎年小さなお子さんはもちろんのことご家族全員で楽しんでいただいております。
ステージ企画も見逃せません。今年も医学部の戦隊ヒーローであるイガクテンジャーがやってきて、予防医学の大切さを優しく教えてくれます。また一般的な学園祭でもおなじみMs.Mr.コンテストを今年も開催し、華やかにステージを彩ります。
さらにそれだけではありません。最近ゲームなどで話題を呼んでいる仮想現実(Virtual Reality)ですが、これらの技術が他の様々な場面でも用いられるようになってきています。今年の医学展ではVRを通して医療現場を体験していただき、如何にしてそれらが応用されているかを理解してもらいます。また、さらに進んだ現実空間に仮想空間を重ねたMR(Mixed Reality)に関して、現役医師にしてMRアプリ開発研究者である杉本真樹先生をお招きして最前線医療技術を体感していただく講義を予定しています。未だに体感したことのない医療従事者も多いこの技術をぜひこの機会に触れてみてください。また今年は日本におけるドクターヘリによるヘリコプター救急の第一人者である、松本尚先生に講演いただけることになりました。松本先生は今夏映画化された人気医療ドラマ「コードブルー-ドクターヘリ緊急救命-」の医療監修としてもご活躍されています。ヘリコプター救急の第一人者であり、大変有名な先生のユニークなご経験から生まれる様々なお話を聞きにぜひお越しください。
まだまだ医学展を語りきることができません。上で書いた以外にもさまざまな企画ブースが講義棟全体で催されており、もちろん一般的な文化祭同様に模擬店もにぎわいを見せ、スタンプラリー等の企画もご用意しております。老若男女楽しめる内容となっておりますので、昨年より一層充実した医学展にぜひお越しください。