医学類長より

 takuwa金沢大学医学展2014が開催されるにあたり、来場される市民の皆様をこころから歓迎申し上げます。
 医学展は、金沢大学医薬保健学域4学類(医学類、保健学類、薬学類、創薬科学類)に学ぶ学生が、宝町医学類キャンパスを会場として、現代の医学、保健学、薬学を市民の皆様に紹介する催しであります。ここ数年の医学展では、内視鏡手術やロボット手術など最先端の医学・医療をわかりやすく紹介しました。内視鏡手術の器具の操作を実際に市民の皆様に体験していただく企画は、たいへん好評でした。また、最新の基礎医学研究の成果がどのように医療に応用されつつあるかの一例として、iPS細胞から分化させた心筋細胞を展示させていただきました。その他、会場では、将来の医師、看護師、薬剤師である学生諸君による血圧、体脂肪率や骨密度の測定、さまざまな健康相談の場を設けております。これらは、学生諸君が主体的に企画し、必要な場合に教員の指導を受けて行っております。医学展は、全学的な学生の行事であります金大祭と同時期に開催しております。学園祭に欠かせないアミューズメントにも学生諸君は力を入れ、軽音楽コンサートや模擬店で来場者をおもてなしいたします。
 医学展の歴史は古く、昭和27年(1952)にさかのぼります。当初は4年ごとに開催されておりましたが、2006年からは毎年開催しております。医学展を通して、将来医療人として社会で活躍する医薬保健学域の学生が市民の皆様と交流し、学生にとりまして貴重な体験を得ることを期待しております。医学展の企画と実行を担当した学生諸君とご指導及びお力添えをいただいた医薬保健学域の教職員の皆様に謝意を表します。本年の医学展が有意義な催しとなることを祈念いたします。

 

金沢大学医学類長  多久和 陽